予算内で
建てたい
戸建てを建てることを考えている人にとって悩ましいのが、建売にするか注文住宅にするかという選択ですよね。それぞれどんなメリット・デメリットがあるのかまとめていますので、戸建てを買う前に参考にしてください。
建売の住宅とは、土地と建物がセットになって売られているものを指します。近年では、デザインなども多様な種類が増えています。
建売でも、すでに建物が完成している場合と、未完成の場合があります。都心を歩いていると、同じような家がずらっと並んでいる景色をよく目にします。簡単に言ってしまうと、そういった家が建売住宅です。
完成している建売住宅の場合は、実際に外観や内装を目で確認することができるため、生活している姿をイメージしてから購入を決められる点と、購入を決めてしまえばすぐに入居することができるというのが大きなメリットです。
未完成の場合は、多少であれば希望が通る可能性もあり、完成品と比較すると自分の希望を反映させた満足度の高い家になるでしょう。ただし、それには多くの費用がかかるなど、予算面で不満がでることも。そのためには、事前にどのくらいの費用が必要となるのかきっちり確認する必要があります。
完成・未完成に関わらず言える建売のメリットは、土地代・建物代がどちらもはっきりと価格が決まっていること。そのため、ローンに関しても煩雑になることがありません。
ほとんどの場合、注文住宅と比較すると安めの価格帯となりやすいので、価格重視で家を建てたい場合はこの点が最大のメリットといえます。
建売のデメリットは、間取りや設備、デザインなどの自由度が低いこと。家族のライフスタイルや自分の好みに100%合った家をつくるのは、少々難しくなります。
建売住宅の多くは、施工期間を短くすることのできる2×4工法を採用しているため、リフォームが難しくなるのもデメリット。注文住宅に比べるとローコストな分、経年劣化が起こる可能性が高くなります。資産価値としても注文住宅より小さいことが多く、20~30年後には資産価値はゼロに等しくなると考えられています。
注文住宅は、家に関してすべて自分で決めることのできる住まいを指します。外装や間取り、テイスト、設備、資材のすべてを決めることができ(建築基準には従わなければいけませんが)、非常に自由度が高いのが注文住宅です。施工先も自分で決めることができるので、一から十までのすべてに関して自分に決定権があります。
注文住宅は、すべてを自分で決められるというのが最大のメリットです。
一生住む家になるのですから、居心地が良く、長く住むことのできる使い勝手の良い家にしたいのは当然ですよね。さらには、自分のこだわりや趣味なども反映できたら最高の住まいになるはずです。
将来リフォームを考える人が多いと思いますが、注文住宅であれば設計時にそこも考慮して設計できるため、リフォームもしやすくなります。
基礎工事のときから施工内容をチェックすることができるため、安心感があり、「一緒に家を作っている」という連帯感、素敵な家ができあがる過程のワクワク感を存分に味わえるのも魅力です。
こだわりすぎて時間がかかってしまい、入居までに時間がかかってしまう、予算がオーバーしがちになるというデメリットがあります。
まとめて資材を注文できる建売とは違い、一つ一つを好みで発注することになりますから、建売よりはどうしてもコストがかかりますし、自由度が高い分完成後のイメージを明確にしづらくなります。
想定していなかった部分でコストがかかる、手間がかかるというデメリットも。
デメリット面で不安に思うことがあれば、都度工務店やハウスメーカーの担当者に相談しましょう。
建売も注文も、それぞれデメリットはあります。それは当たり前のことですので、デメリットをしっかりと把握し、それを考慮してもこっちが良いと感じる方を選ぶべきです。
転勤などで引越し時期が決まっていたり、もうすぐ子どもが入学だからそれまでに引っ越したいなど、急いでいる人や、外観や内装にあまりこだわりがない人は建売に向いています。
一方、外観や内装にこだわりたい人や長く住みたい人、将来リフォームを考えている人、自由度の高い設計をしたい人は注文住宅をおすすめします。施工工程もきちんと自分の目で確認したい人も注文住宅派と言えます。
まずは、自分が住まいに対して何を重視したいかを書き上げてみてください。その後こだわりと予算の考えを複数の工務店やハウスメーカーに相談してみるのがおすすめです。建売しか無理かも…と思っていても、相談をすることで、理想と価格の両方が叶う注文住宅を建てられる可能性もあります。
家はとても大きな買い物です。本当に自分や家族が満足して住み続けられる家とはどのようなものか、じっくりと考えてみるのがよいでしょう。